赤外吸収スペクトル

有機化合物は非常にデリケートで可視光や紫外線で反応を越してしまうものも少なくありません。

そこで、比較的反応しづらい赤外線の光を当ててその吸収する光を調べて物質の同定、定量がおこなわれています。

赤外線で見ることができる特性値は主に分子の運動に伴う、回転、振動といった特性値です。

赤外線の吸収は、分子振動に伴って双極子モーメントが変化する場合に生じますが、ラマン効果は分子の振動により分極率が変化する場合に観測されます。

赤外線の吸収される波長は、分子の官能基(金属錯体の場合は配位子)にだいたい固有なので、測定対象分子に含まれる官能基が分かる。特に特性基としてヒドロキシ基 (O-H)、カルボニル基 (C=O) あるいは ニトロ基 (NO2) などは特徴ある強い吸収を示すので、ニトロ化合物、ケトン、アルデヒド、カルボン酸、カルボン酸誘導体、アルコール、フェノール類の定性は容易です。

特に 1300~650 cm−1 の領域(指紋領域)には細かい吸収が多数みられ、そのパターンは物質に固有のものとなります。したがって、この領域の吸収を既知試料やスペクトルデータベースと照合することで、その物質が何かを同定することが可能です。

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物質の同定

電気の世界は設計をしたとおりに作り上げてゆきますので得体の知れないものが出来上がることはありません。しかし、残念ながら科学の世界では往々にしてあることです。

何ができてしまったのか知ることができるようになったのは最近のことでそれまでは「なんとなく」というれべるでしかわかりませんでした。

特に、化学分析の世界ではコンピューターの発展とともに非常に多くの解析ができるようになりました。

特に顕著なのがクロマトグラフィーと呼ばれる分離する技術とそのデーターを解析する技術です。

混合されたもの、信号には固有の振動数があり1つ1つの固有物に1つの特性値があります。

それぞれの特性値に応じた測定方法のこれから紹介します。

1.赤外吸収スペクトル

2.核磁気共鳴スペクトル

3.可視光吸収スペクトル

4.液相、気相クロマトグラフィー

 

 

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